category: 生き物不思議物語  1/4

しばしの語らい

白鳥がシベリアに帰ってからどこの池や沼にもカルガモの姿が少なくなったような気がしたが秋風が吹き始めた頃に子連れのカルガモを見るようになった。カルガモは雌雄が分かりにくいが、このカップルは子供も大きくなってしばし、ゆっくりご夫婦の時間。妻「あなた、子供達も大きくなって一安心ですね」夫「眠くてしょうが無いよ」妻「ゆっくり休んで下さいな」夫「君も少し休みなさい」妻「私は子ども達の様子をみてきますわ」ラン...

命を育む森

森の中の大きな栃の葉の裏を見て驚いた。まるでセミの抜け殻の標本の様に色々の種類のセミの抜け殻が付いている。彼らは鳥やアリに狙われないように未明に土から穴をほって地上に出てくる。この大きな栃の幹をよじ登りやっと羽化する安全な場所を見つけて、登る朝陽に羽を乾かせて自分の人生の最終章を生き抜くのだ。台風が落ち着いて森は昨日までのうるさいぐらいのセミの鳴き声がぴたりと止まり不思議な静けさに満ちている。この...

キノコの森

これからの森の散歩のたのしみはキノコとの出逢いだ。彼らは実にユニークで愉しい姿をしている。食用か毒かの剪定は専門家に任せるとして私はキノコの姿に惚れ込んでいる。とど松の下で見つけたキノコはお菓子のようだ。小さいのや大きいのがドンドコドンドコと行進をしているようでもあり妖精達のお家のようでもある。まさに「キノコの森」のチョコレートのお菓子のようだ。ランキングサイトに参加しております。クリックしていた...

キツツキが守る森

盛岡の公園にはキツツキ科が多く生息していることが嬉しい。何故かと問われれば彼らは木にいる害虫を食べてくれるので木が害虫によって枯れるのを防ぐからだ。キツツキ科は、アオゲラ、アカゲラ、コゲラが有名だ。鳥の図鑑に「コゲラは街中でも見られるがアカゲラ、アオゲラは森で暮らす」とあった。街の中の岩手公園でもアカゲラを見られたのは森の環境だと言う事で嬉しい限りだ。昨今、桜や果樹の樹木を食い荒らすカミキリムシが...

「脱皮」で大人に

セミが永い永い地中からの生活に別れを告げて、地上に顔を出した。そぐ側にある木の看板に這い上り歩いて歩いて自分の変身する一大イベント生命のドラマを今まさに成し遂げようとしている。しかし何故セミは7年もの永い間、土の中にいる羽目になったのか。セミ「ここまで来るのに随分歩いちゃいました。」私「そうだね、そこ気に入ったの?」セミ「ウームもう少し影の方が良いかも」私「カラスが狙っているかも知れないね」セミ「...

自然が教えてくれる

バケツの底が抜けたような集中豪雨の中を歩いた。街の中はあっという間に道路に水が溜まって靴がビショビショに濡れた。長靴を履いてこなかったことを悔いた。風は無かったがズボンも濡れた。街の中で集中豪雨の逃げ場は下水。しかし下水の保水能力は低い。北上川は濁流と化した。次の日、小雨降る中を森林公園に行った。木が黒々と水を含んでいる。腐葉土が積もった道は雨を一杯含んでいるにもかかわらず靴は全然水分を感じない。...